「香淳皇后実録」は宮内庁が元側近の日記や公文書を収集して、香淳皇后の生涯をまとめたもので、今日午前9時半に宮内庁HPで公開された。2008年から約17年かけて編集が行われ、総ページ数は3822ページに及ぶ。公務の記録のほか、結婚や出産などについても記されている。宮内庁によると、関東大震災時の様子や戦時中の詳しい動静が新たに明らかになったという。1945年8月15日には、昭和天皇の玉音放送を静かに聞いた様子など、当時の動静が記されている。「香淳皇后実録」にはけがをした軍人らに義肢や包帯などを提供したことや、1944年には疎開児童らにビスケットを贈られたことなど、戦時中の詳細についても記されている。香淳皇后は戦後も名誉総裁を務めた日本赤十字社の行事などで戦争への思いを重ねて述べられていた。実録は宮内庁HPか見ることができる。