ホンダ、日産自動車、三菱自動車が経営統合へ動き出した。各社社長が東京都中央区で記者会見、「まずはホンダと日産が経営統合に向けた協議を始める」と正式に発表。1か月後には方向性をまとめ、半年後には最終合意を締結。そこから1年後には新設する持ち株会社が上場しスタートする流れ。三菱自動車が参加するかどうかも来月には答えが出る。台湾の大手電子機器メーカー・鴻海精密工業による日産株取得の動き。台湾・中央通信社は「鴻海は日産の一部株式取得を計画しており、劉揚偉会長主導で実務は関氏が担っている」など伝えた。元日産副最高執行責任者・関潤氏。去年から鴻海で電気自動車事業の最高戦略責任者を務めている。「関氏が日産の株式取得を目指したことで日産が買収されるのではとの危機感が広がった」というのが海外メディアの見立て。ブルームバーグ「日産とホンダの交渉は鴻海のアプローチを受けて加速」。ホンダ・三部敏宏社長は「最終的にはいま一度世界をリードしたい」など話した。元日産自動車会長・カルロスゴーン被告が逃亡先からオンライン会見を行い、「ホンダと日産には相互補完性が見えない。中国メーカーやテスラを相手に間違いなく苦戦するだろう」など話した。