アメリカ政府は貿易を巡ってトランプ大統領が中国の習近平国家主席と今週電話で会談を行う可能性があるとしている。トランプ大統領はこれまでの協議での同意内容をめぐり中国側を批判していて直接対応を求める考えとみられる。中国外務省はまだ電話会談の予定を認めていない。レビット報道官は両首脳による直接会談はまもなく実現するだろうと語り、これまでと同じく電話会談後は内容要約を発表する。両国は数週間前ジュネーブで暫定合意をしていたが緊張が再び高まっていた。トランプ政権は当初暫定合意を持って元の状態に戻ったとしていたが最近は中国が重要鉱物などの品目の輸出を制限していると非難するようになった。レアアースの取り引きは両国の通商問題の中核をなす。ベッセント財務長官はテレビ番組に出演、トランプ政権が意図的に中国との対立をあおることはないとし首脳間の電話会談によって貿易摩擦は解消されるはずとした。一方中国商務省は中国が取り決めを守っていないとのトランプ氏の発言に反論、報道官は中国に対して高性能半導体の輸出制限や中国人留学生のビザ取り消しなどは成立した合意を著しく傷つけるものと批判し一方的に追い込むのであれば国益などを断固として守っていくとした。ロイター通信によるとアメリカはEUなどとの貿易交渉をすすめ、今月4日までに最大限の譲歩をするよう各国に求めたということ。関税発動の期限が迫っている。アメリカ通商代表部の文書によると工業製品や農産物に関する関税と割当て、非関税障壁への対応など各国に最大限の譲歩を迫っているということ。