東京・日本橋の百貨店で始まったのが闇市が戦後のまちづくりに果たした役割を見つめ直そうという企画展。写真・地図など100点余が展示されている。企画展を監修したのは全国各地の闇市を研究している石榑督和准教授。政府からの配給品だけでは生活はままならず闇市には非公式の流通経路を経た品物が並んでいた。闇市には露店のほかマーケットが出来ていった。1950年ごろまでに開かれたマーケットの場所を示す分布図を見ると主要駅の周辺に開かれていたことがわかる。新橋駅前ビルにはかつてマーケットがあった。1947年に作られた木造2階建てのマーケットで飲食店が連なる狸小路として親しまれた。