日本野球の発展に貢献した人々をたたえる野球殿堂。歴代のトップレジェンドが名を連ねる中、きのう新たに殿堂入りを果たしたのは日本とメジャーリーグで数々の記録を打ち立て、プロ28年間で日米通算4367安打の世界記録を持つイチローさん。イチローさんの殿堂入りには世界のホームラン王・王貞治さんも「ボールとバットの芯を結ぶ天才。人間業ではない」とコメント。さらに現役引退から21年以上経過または監督、コーチ退任後6カ月以上経過した人が対象のエキスパート表彰で殿堂入りしたのはミスタータイガース・掛布雅之さん。今も伝説と語り継がれる「バース、掛布、岡田バックスクリーン3連発」、球団記録349本塁打などでファンを魅了し4番打者として日本一にも貢献した。そんな掛布さんにお祝いの言葉を送ったのは現役時代のライバル・原辰徳氏。70年代から80年代に活躍しきのうついに殿堂入りを果たした掛布さん。ファンとしてはなぜ「今」殿堂入りしたのか、遅いのではないかという声が。掛布雅之の殿堂入りが今年になった理由についてスポーツライター・小林信也は「電動に入るべきなのに選ばれない選手はいっぱいいる。(掛布は)選ぶチャンスを逸していたという感じがある。2010年代に入って掛布さんがタイガースの指導に関わるようになった。熱心に野球界に携わっているという姿勢は(選出において)誰も非の打ちどころがない」などと話した。阪神淡路大震災から30年、兵庫を本拠地としてきたミスタータイガースは“野球での復興”を誓う。