第1試合に登場したのが石川県輪島市の日本航空高校石川。対戦相手は東海大札幌。この試合を特別な思いで観戦した親子を取材した。本谷一知さん(47)と息子の悠樹さん(19)は、高校から車で40分ほどのところにある地区で唯一のスーパーマーケットを経営している。能登半島地震の直後から営業を再会し、以降は一にとも休まずに地域の生活を支えてきた。しかし9月の豪雨では、店舗に濁流が流れ込み、ほとんどが水に浸かってしまった。被害額は1億円以上だったという。再建には1年以上かかるとみられていたが、立ち上がるきっかけを与えてくれたのが、日本航空石川の選手たちだった。秋の県大会の期間にも関わらず、部員のべ60人がボランティアに駆けつけてくれた。積み重なった泥を取り除くなどサポートしてくれたことで、わずか2か月で営業再開できた。試合は点の取り合いとなり、最後は東海大札幌が逆転勝ちした。それでも本谷さん親子は、最後まで懸命に戦った選手たちの姿、逆転に次ぐ逆転という試合内容を自らの境遇に重ねながら、今後の復興に向けて元気をもらうことができた。
住所: 兵庫県西宮市甲子園町1-82
URL: http://www.hanshin.co.jp/koshien/
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