茨城県阿見町にある二所ノ関部屋には早朝から大勢のファンが駆け付けた。お目当ては、大卒24歳力士の快進撃、夏場所に続き2度目の優勝を決めた大の里。きょう大関昇進が正式に決まり所属する二所ノ関部屋で伝達式が行われた。初土俵から9場所、史上最速で大関に昇進した大の里は秋場所から一夜明けた会見では、口上について「何も考えてない、頭真っ白」と話していた。きょう大の里は「大関の地位を汚さぬよう唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」などと述べた。大の里の活躍をいつも見守り続ける父・知幸さんはきょうの伝達式にも駆けつけ、「びっくりしました。あの言葉(唯一無二)が出てきた時は本当に」と話した。石川県出身の大の里は相次いで災害に見舞われる地元を元気づける大関昇進に「輪島だったり能登が大変な状況になってるので、優勝と大関昇進という明るい話題がきょう石川県に届けられたかなと思う」などと話した。