オリンピックで生まれた名解説。柔道団体決勝で話題になったのは穴井隆将さん。現役時代は世界選手権で優勝。ロンドン五輪にも出場したが、結果は2回戦敗退とメダルには届かなかった。現在は大学柔道部の監督を務めながら、シニアの大会に出場するなど、指導者と同時に選手の目線を持ち続けている。穴井さんが解説した柔道混合団体決勝。東京五輪で敗れた宿敵フランスとの再戦ともあり穴井さんも次第にヒートアップ。男女3階級ずつ合わせて6階級で試合を行う。3勝3敗の五部となり、決定戦はルーレットで90キロ超級に決定。勝負は日本の斉藤立とフランスの英雄リネールに託された。日本は悲願の金メダルに一歩及ばず。阿部一二三選手の「みんなが繋いでくれたバトンだったのにものにできずに申し訳ない気持ちでいっぱいです」とのコメントに、穴井さんは「申し訳ないと言わないでくれ。勇気と希望をもらいましたし、本当にお疲れ様ですよ、頑張りましたよ」と称えた。