昨日、番組が取材したのは柔道混合団体の銀メダルメンバー・高山莉加選手。聞きたいのは混合団体の決勝直前、その舞台裏で涙を流していた訳。巴投げの女王から幕を開けた柔道のメダルラッシュ。たとえメダルの色は金でなくても、心揺さぶるメダルへの戦い。中でも日本中を熱くしたのが、前回大会の決勝で敗れた雪辱の相手・フランスとの混合団体決勝。実はこの決戦の畳に上がる直前、舞台裏で意外な光景が捉えられていた。決戦に向けて着々と臨戦態勢を整える選手たちの一方で、この時まだ戦う前にもかかわらず高山選手は泣いていた。パリから帰国したばかりの高山選手に涙の訳を聞くと、思わぬ本音を明かした。今回、日本女子の最重量級・素根輝選手がケガのため無念の欠場。各国の最重量級に対し、階級が1つ下の高山選手が組み合ってきた。そしてフランスとの決勝で、高山選手の相手は世界ランキング1位のディコ選手。試合前の涙は湧き立つ恐怖からあふれ落ちたものだった。それでも試合前の舞台裏映像をよく見ると、高山選手に歩み寄ったのは素根選手。素根選手は高山選手にアドバイスを送り続けたという。試合ではディコ選手に時には釣り上げられることもありながら、高山選手は恐怖に負けることなく前に出て勝利した。結果、銀メダルとなったが、高山選手は獲得した銀メダルを金メダルより光って見えたとコメントした。