千葉県は「男女共同参画」に関する条例を全国の都道府県で唯一未制定。今週の千葉県議会で成立した新条例は多様性の尊重・誰も活躍できる社会づくりなどの基本理念が掲げられている。千葉県では平成14年に男女共同参画の条例案が議会に提出された。当時の堂本暁子知事が成立を目指した条例は、女性自ら出産・中絶を決定する権利など先進的な考えを盛り混んだ条例案だった。これに対し県議会で過半数の自民党は反対し、廃案となった。おととし熊谷知事が就任し、パートナーシップ制度導入、男女共同参画を含む多様性尊重条例を公約に掲げていた。今回成立した条例は、誰もが活躍できる社会の理念が中心で、具体的な制度は盛り込まれなかった。自民党はパートナーシップ制度、夫婦別姓などが将来的に導入につながることを懸念して採決前日に知事に申し入れをした。