プロの料理人が愛用している鉄の中華鍋を調べる。横浜市金沢区で昭和32年創業、鉄の鍋やフライパンを製造する「山田工業所」。3代目の山田憲治さんは鉄鍋の職人歴は30年。まずは鉄の板を切り出す。鉄板をハンマーでたたく打ち出し製法で鍋の形にする。たたくことで分子の隙間を埋め、密度を高めるという。熱伝導率を高めるため鍋肌は約0.6mm、耐久性が必要な鍋底は約1.2mm。電動ヤスリで鍋の縁を滑らかにする。そして山田工業所のロゴを刻印。取っ手を溶接し完成する。憲治さんの父、2代目・山田豊明さん。戦後、初代が作り上げた鉄の鍋の苦労を「ドラム缶の天地を切り抜き、ハンマーで1枚ずつ湾曲を作って」と説明した。戦後、金属が不足する中、創業者で初代の山田久男さんはドラム缶の底板や上板で中華鍋を作り、その技術力が認められ、横浜中華街などで使われるように。
