関東大震災の被害を綴った小学生の作文が東京都復興記念館に保管されていた。横川尋常小学校の児童の作文が全体の8割ほどを占め、児童たちの多くが最初に避難した場所について記していた。最初に避難したのは現在の隅田公園のある場所だったが、作文には避難所も炎に包まれたため隣を流れる川に飛び込んだ過酷な体験も記されていた。東京大学の鈴木淳教授は児童たちの作文から避難経路などが詳細に分析できるなどと話した。教授もう一つ注目したのが震災直後に流言が広がる中で起きた朝鮮人の殺害についてで、作文には児童らが流言を信じていた様子や目撃した状況などがつぶさに記されていた。鈴木教授は作文を分析することで朝鮮人殺害の背景にあった流言の流言の影響を知ることができると考えているとのこと。
住所: 東京都台東区花川戸1-1