医療事故の再発防止のために動いているのが神奈川県立病院機構。新たな体制で医療安全の改革を行っている。キッカケは4年前入院中の患者が死亡した医療事故で、公表されたのは事故から2年が経過していた。そこで医療事故の公表のルールを明確化。これまでは過失があった場合のみ公表していたが去年から過失の有無関係なく公表するようにした。また積極的に情報共有することで遺族の理解につながったケースも存在する。岩手・雫石町の笹川さん夫妻は2年前に息子を医療事故で亡くした。息子は重い障がいを餅、気管孔からたんを吸引する必要があったが病院側は口や鼻からのみしか吸引をせず死亡させた。事故後、質問状を送り、事故調査が行われる前から病院側は情報を開示し、2週間に1度調査の進捗を伝えるようにした。そして去年7月に調査結果を発表し、笹川さん夫妻に再発防止策を説明した。