血が漏れるという新たな課題。高木義秀は業界トップの帝人に逆提案を持ちかけた。この生地をコーティングし血を漏らさないように出来ないか頼んだ。話を聞いた藤田顕久は心臓はリスクが高いとためらった。しかし高木は食い下がった。思いを聞き帝人は逆提案を受けた。そしてこのプロジェクトに80人近い社員を投入した。その1人、河野一輝はどうしてもやり遂げたい理由があった。河野の妻・梓は先天性の心臓病だった。妻のように苦労をする子どものための仕事は夫婦の願いだったという。求められたのは1適も血を漏らさないことと、柔らかく体に馴染むことだった。河野は試作を繰り返し160個目の試作品で成功。2019年、ついにパッチが完成した。
最後の関門は臨床試験。30人以上の患者に手術を行い1年間、何も問題が起こらないことが必要。最初の手術は岡山で行われることになった。生後4ヶ月の稲田優陽くん。臨床試験を提案された両親は戸惑った。両親は覚悟を決め臨床試験に参加した。執刀医は凄腕医師の笠原真悟。手術は無事成功。こうして33人が臨床試験に参加。2021年12月、知らせが届いた。34人の患者全員が成功。無事に1年を超えた。パッチの販売が正式に承認され12年越しの夢が叶った。根本はこの成功を亡くなった息子に伝えた。大仕事を成し遂げた開発チームは国や繊維業界から表彰された。
最後の関門は臨床試験。30人以上の患者に手術を行い1年間、何も問題が起こらないことが必要。最初の手術は岡山で行われることになった。生後4ヶ月の稲田優陽くん。臨床試験を提案された両親は戸惑った。両親は覚悟を決め臨床試験に参加した。執刀医は凄腕医師の笠原真悟。手術は無事成功。こうして33人が臨床試験に参加。2021年12月、知らせが届いた。34人の患者全員が成功。無事に1年を超えた。パッチの販売が正式に承認され12年越しの夢が叶った。根本はこの成功を亡くなった息子に伝えた。大仕事を成し遂げた開発チームは国や繊維業界から表彰された。