石破首相はきのう3カ所で行った演説で厳しい選挙を強調し、これまでにない危機感を露わにした。石破首相が目標とする与党で参院全体の「過半数の維持」に対し、当初は「低い目標」との声も出ていたが、FNNなど情勢分析では「与党で過半数をめぐる攻防」とされている。選挙のない衆院議員に地元に張り付くよう指示が出され、通常なら全国の応援にまわる幹部クラスも自身の地元で支援を訴える異例の展開となっている。一方で知名度のある小泉農水相は連日各地の応援演説に入っているが、小泉氏が打ち出した一連のコメ政策をめぐり、農協票が離れることへの懸念も出ている。物価高対策で野党各党が消費税の減税を訴える中、自民党は「将来につけを回さない」と給付金への理解を訴え、責任政党としての立場を強調していく方針。