来年度予算案の修正をめぐり、自民・公明の与党と野党とのギリギリの協議が続いている。日本維新の会は、社会保険料の負担軽減をめぐり与党側にさらなる譲歩を求めているが、合意には至っていない。自民党、公明党、日本維新の会3党の政調会長は昨夜、この日2度目となる協議を行った。高校授業料の無償化をめぐり大枠では合意している中、維新側は社会保険料の4兆円の負担軽減を合意文書に明記することなどを求めた。しかし、与党側とは折り合えなかったという。日本維新の会・青柳政調会長は「お互いの意見の間には開きがあったということかなと思います」と述べた。3党はきょう、改めて協議する予定。合意に至れば、石破総理大臣と維新の吉村代表らとのトップ会談も模索しているが、難航も予想される。きのう予定されていた自民・公明の与党と国民民主党との、いわゆる「103万円の壁」をめぐる協議は延期となった。国民民主党が自民党に対して「所得制限を撤廃すべき」と求めていたが、自民党側が新たな案を作成できなかったためとみられる。協議はきょう以降に延期になる中、ある与党幹部は「協議は週をまたぐ」との見通しを示している。