大リーグのポスティングシステムについて。解説は小澤正修解説委員。今年も複数の選手が大リーグ入りを目指しているが、ロッテの佐々木投手、阪神の青柳投手、中日の小笠原投手が使用するのがポスティングシステムと呼ばれる制度。プロ野球では原則として選手は自由に別の球団と移籍の交渉することはできない。大リーグに挑戦するには2つの方法がある。1つがフリーエージェント。巨人からオリオールズへの移籍が決まった菅野投手がこれにあたり、フリーエージェントで海外の球団に移籍するには1軍で9シーズンの実績が必要で、その権利を得れば自分の意思で行使することができる。もう1つがポスティングシステム。フリーエージェントの権利を得る前の選手が大リーグの球団への移籍を目指す場合に使用する制度で、所属する球団に制度の使用を認めてもらう必要がある。認められて手続きを経た後に大リーグの球団と交渉できるようになるが、契約がまとまれば選手を手放す日本の球団には移籍先の球団から譲渡金が支払われる。イチロー選手や大谷選手らもこの制度で大リーグの球団に移籍した。もともとポスティングシステムは入札で最高金額を提示した大リーグの球団が選手との交渉権を得て、その金額が譲渡金になるという仕組み。
大リーグのポスティングシステムについて。解説は小澤正修解説委員。なぜフリーエージェントではなくポスティングシステムの使用を球団は認めるのか。フリーエージェントで主力選手が国内の他球団に移籍する場合は、原則として金銭などの補償があるが、大リーグの球団に移籍する場合はその補償がないということが大きい。ロッテの佐々木投手のような25歳未満の選手には、もう1つ適用されるルールがあり、それは「25歳ルール」。日本や中南米などの25歳未満の選手などと大リーグの球団との契約は、契約金を球団ごとに設定される資金の枠の中に収めなければならない。さらに大リーグの試合への出場が保証されないマイナー契約しか結べないというルール。現在の仕組みではマイナー契約の場合譲渡金は契約金の25%となっているのでロッテへの譲渡金も大幅に制限されてしまう。佐々木投手の契約金や年俸もロッテに入る譲渡金も制限されることになるが、球団は「総合的な判断で佐々木投手の思いを尊重した」としていて、佐々木投手は「マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」とコメントしている。ポスティングシステムには課題もあるが、世界に羽ばたこうとしている若い選手の思いとそれを後押しする球団の判断を尊重して活躍する姿を楽しみにしたい。
大リーグのポスティングシステムについて。解説は小澤正修解説委員。なぜフリーエージェントではなくポスティングシステムの使用を球団は認めるのか。フリーエージェントで主力選手が国内の他球団に移籍する場合は、原則として金銭などの補償があるが、大リーグの球団に移籍する場合はその補償がないということが大きい。ロッテの佐々木投手のような25歳未満の選手には、もう1つ適用されるルールがあり、それは「25歳ルール」。日本や中南米などの25歳未満の選手などと大リーグの球団との契約は、契約金を球団ごとに設定される資金の枠の中に収めなければならない。さらに大リーグの試合への出場が保証されないマイナー契約しか結べないというルール。現在の仕組みではマイナー契約の場合譲渡金は契約金の25%となっているのでロッテへの譲渡金も大幅に制限されてしまう。佐々木投手の契約金や年俸もロッテに入る譲渡金も制限されることになるが、球団は「総合的な判断で佐々木投手の思いを尊重した」としていて、佐々木投手は「マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」とコメントしている。ポスティングシステムには課題もあるが、世界に羽ばたこうとしている若い選手の思いとそれを後押しする球団の判断を尊重して活躍する姿を楽しみにしたい。