午後5時すぎから約30分間、日中首脳会談が行われた。高市首相は神妙な面持ちで習近平国家主席と握手を交わした。高市首相と中国を巡っては、おととし科学技術担当相を務めていた頃、福島第一原発の処理水放出を巡って「核汚染水」と呼ぶ中国に対し、「科学的根拠に基づかない発言があった」と強くけん制。例年、靖国神社を参拝するなど保守的な姿勢を含め、中国側は高市首相の誕生に警戒感を抱いていた。今回、日中首脳会談は行われないという見方もあったが、3日前の日米首脳会談が風向きを変えたとみられる。中国政府の関係者は「日米首脳会談の後、中国に対し強硬なメッセージが出てこなかったことが大きい」と話している。高市首相が反中国の姿勢を抑えるのではと見た中国は日本国内の支持率の高さも考慮し、日米首脳会談の実現に至ったという見方もある。会談のポイントは高市首相と習主席の関係。高市首相は所信表明で「中国は日本にとって重要な隣国であり、建設的かつ安定的な関係を構築していく必要がある」と述べており、“協力できる点は協力する”という関係が作れるかがポイント。2つ目は貿易を巡る問題。中国はたびたび「レアアース」の輸出規制をしてきたが、日本側はやめるように注文をつける方針。官邸関係者は高市外交について「相手との距離の縮め方という点では高市さんは天才的」と話している。高市首相はこれまでと違い、習主席に対しては緊張した様子も見せた。
住所: 東京都千代田区九段北3-1-1
URL: http://www.yasukuni.or.jp/
URL: http://www.yasukuni.or.jp/
