認知症による高齢者の行方不明が年々増加し社会問題となっている。静岡県磐田市に住む細谷正行さんは5年ほど前に認知症を発症し、妻・佐智子が介護している。足腰は健康で、人と話す意事が大好き。しかし正行さんは深刻な徘徊の症状があり、これまでに10回ほど行方不明になっている。自転車で出かけ50km以上離れた場所で発見されたこともあった。去年1年間に警察に届け出があった認知症の行方不明者数は全国で約1万9000人。10年前と比べ倍増している。静岡県内でも去年283人がが認知症により行方不明になっている。今月7月までは195件にのぼっていて、うち12人が死亡後に発見されている。市は洋服や靴のかかとなどに貼るオレンジシールを配布している。オレンジシールは行方不明になる恐れがある人の情報を自治体が番号に紐づけて登録される。実際に行方不明になった場合は番号が地域メールなどを通して発信される。