自民党の総裁選挙に立候補した9人がきのう、福島県で演説を行った。演説会では、福島第一原発の処理水放出をめぐる水産物の”輸入禁止措置”について各候補から発言が相次いだ。小林鷹之前経済安保相は「総理になれば中国政府と直接向き合ってこの問題を解決していく」などと述べた。小泉元環境相は「私が総理のときにこういった課題にも決着がつくような今までの取り組みをさらに加速して進めていきたい 」などと述べた。上川外相は「輸入を禁止している国には粘り強く交渉し規制を撤廃していく」などと述べた。加藤元官房長官は「これまで多くの方の努力でずいぶん撤廃してきた。しかし完全な撤廃を目指そう」などと述べた。高市経済安保相は「被災地復興への思い、これは時間がまだかかる。けれどやり遂げる」などと述べた。また各候補は、地方の成長戦略についても自身の掲げる政策を訴えた。林官房長官は「あらゆる復興・技術がすでに福島で始まっている。そういう地域の動きを支える成長戦略をやっていかないといけない」などと語った。河野デジタル相は「国がお金をきっちり集めて自治体に分配する。自治体におまかせするものを増やしていきたい」などと語った。茂木幹事長は「列島改造によって地方の活性化をはかっていきたい。全体での東京一極集中是正を進めていきたい」などと述べた。石破元幹事長は自身の提唱する「防災庁」の必要性を強調した。石破元幹事長は「私は遊び・冗談で防災庁をつくろうと言っていない。世界一の災害大国、いかにして国民を守るかその体制をつくっていかなければならない」などと語った。