音楽教室のレッスンで先生が演奏する楽曲の著作権使用料についてJASRACは音楽教室の運営会社などで作る団体と合意に至ったとして年間で中学生以下の子どもは1人100円などとする規定を発表した。音楽教室のレッスンで演奏する楽曲の使用料を巡ってはJASRACと音楽教室の運営などを行う300社余りで作る音楽教育を守る会が裁判で争い生徒の演奏は対象にならない一方、先生の演奏は対象となるという判断が3年前、最高裁判所の判決で確定した。その後、先生が演奏する楽曲の具体的な使用料について両者で協議をしていたが合意に至ったとしてきょう、都内で会見を開き使用料の規定を発表した。それによると包括契約を結んだ場合、年間で中学生以下の子どもは1人100円、高校生以上などは1人750円とするということだ。また包括契約以外でもレッスン1回ごとに支払う場合は生徒1人60円から、曲ごとに支払う場合は生徒1人30円からとしている。個人で経営する教室は対象外で運用はことし4月から始まるという。都内4か所でおよそ500人の生徒を抱える音楽教室の主宰を務める小林洋子さんは「音楽教育を一緒に守るという立場で進んでいけたらいい」と話していた。