気象庁によると伊豆諸島の青ヶ島の南、およそ110キロにある海底火山、須美寿島周辺で海水が青白い色に変わっているのがきのう海上保安庁の観測で確認された。変色範囲は島から北西へ1.8キロほどに広がりことし7月に観測された300メートルほどと比べて大幅に拡大し観測を始めた1970年代以降、最も長いという。周囲に浮遊物も確認され火山ガスや熱水などが海底から噴き出している可能性があるとしている。気象庁は今後、海底噴火が発生する可能性があるとしてきょう午前11時、周辺海域に噴火警報を発表した。航行する船舶などに海底噴火に警戒するとともに噴火に伴う軽石などの浮遊物にも注意するよう呼びかけている。須美寿島は高さ130メートル余りの岩礁とその北側の海底にあるカルデラと呼ばれるくぼ地などからなりこれまでも海水の変色がたびたび確認されている。