- 出演者
- 寺門亜衣子 江原啓一郎 片山美紀 黒田菜月
オープニング映像とオープニングの挨拶。
きょう午前8時14分ごろ、伊豆諸島、八丈島の南180キロ付近の鳥島近海で地震があった。気象庁は伊豆諸島と小笠原諸島の沿岸に一時、津波注意報を発表し、八丈島八重根で50センチ、神津島で20センチなど伊豆諸島の各地で津波が観測された。津波注意報は午前11時に解除され、東京都によると被害の情報はなかった。今回の地震、気象庁は通常、津波を引き起こすほどの規模ではないとしている。それなのになぜ津波は発生したのか。鳥島近海の津波のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の三反畑修助教は震源の近くにある海底火山、須美寿島の影響を指摘している。須美寿島は海面上に130メートル余りの岩の島が見えているがその北側の海底には直径10キロに及ぶくぼ地カルデラがある。三反畑助教はここで「トラップドア断層破壊」と呼ばれる現象が発生し津波を引き起こした可能性があると指摘した。トラップドア断層破壊とは、カルデラの下でマグマが上昇しこれに押される形で海底の岩盤が隆起する現象で、通常の地震に比べて地下の浅い場所で起きることから強い揺れが広く伝わりにくい一方、海底の地形が変わるため津波が発生するのだという。須美寿島周辺では1984年から2015年にかけて10年前後の間隔でマグニチュード6程度の地震が起き津波が観測された。三反畑助教はいずれもトラップドア断層破壊が原因だったと見られ今回も同じメカニズムだったと考えられるとしている。須美寿島ではことし7年ぶりに周辺の海水の変色が確認され今後、気象庁が海底噴火のおそれがあるとして周辺海域に噴火警報を発表し今月、気象庁が海底噴火のおそれがあるとして周辺海域に噴火警報を発表し航行する船舶などに警戒を呼びかけていた。今後の見通しについて三反畑助教は「過去の例ではトラップドア断層破壊による地震や津波が起きたあと、活動は徐々に静穏化する傾向が見られる。ただ、海底火山による噴火が発生するとそれも津波の原因となるので、可能性も踏まえて心構えをしておく必要がある」と話した。
東京の明治神宮外苑の再開発について事業者が今月、樹木の保全に向けて伐採本数を減らすことや名所のイチョウ並木と新たな野球場との間隔を広げることなどを盛り込んだ計画の見直し案を公表したことについて、ユネスコの諮問機関、イコモスの国内委員会はイチョウ並木に与える影響への調査が十分行われていないなどと問題点を主張した。そのうえで樹木の伐採が始まる前に開かれる再開発の環境への影響について話し合う都の審議会にイコモスのメンバーを参加させることなどを求める要請文を都に提出したことを明らかにした。
優勝して大関昇進を確実にした大相撲の大の里は相撲留学先の新潟県糸魚川市の高校を卒業し、大学を経て角界に入った。部屋は茨城県にある二所ノ関部屋。初土俵から僅か9場所での大関昇進は昭和以降最速で、今場所は初日から破竹の11連勝。2人の大関も圧倒、13勝2敗で2場所ぶりの優勝を果たしたうえ、ここ3場所の勝ち星は34となり大関昇進を確実にした。糸魚川市にある大の里の母校の相撲部の総監督で大の里を指導した田海哲也氏は「スターに、という希望もある。その素質は十分持っている力士」とさらなる飛躍を期待している。
あと3日で最終回を迎える連続テレビ小説「虎に翼」。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった主人公寅子のことば「はて?」は世の中の理不尽に直面したときに発している。そうした中、寅子のモデルとなった三淵嘉子のゆかりの地ではこの「はて?」に関するある企画が現在行われている。神奈川県小田原市にある初代最高裁判所長官、三淵忠彦の別荘である日本家屋。忠彦の長男、乾太郎はドラマで岡田将生が演じた星航一であり、乾太郎と結婚したのが伊藤沙莉演じる寅子のモデルとなった三淵嘉子だ。2人はこの別荘で過ごす家族の団らんのときを大切にしていた。敷地内にはミカンやレモンなどかんきつ類の木が植えられていることから甘柑荘と呼ばれており、ドラマに合わせて4月から一般公開されている。その屋敷の一角に今「訪れた人たちのはて?」を集める企画が行われている。身近な疑問から社会に対する問題提起などこれまでに100を超える声が寄せられている。忠彦のひ孫で甘柑荘保存会の理事を務める上谷玲子はドラマの初回を見てこの企画を始めたという。週末訪れた人に「はて?」に思うことを聞いてみると、ジェンダーに関することや夫婦別姓に関することなどを話していた。寅子のモデルとなった三淵嘉子も男女平等を願った1人。上谷さんは彼女に思いを寄せながら「はて?」を大事にしていきたいと話していた。甘柑荘の公開は今年度末までの予定となっている。
「うまい棒」の名称で親しまれているスナック菓子。これまで1本12円の価格が来月の出荷分から15円に値上げされることになった。原材料費などの高騰を受けておととし4月に10円から12円に値上げされていたが、その後も原材料費や運送費などの上昇が続いたため再び値上げすることになった。このニュースがきょう発表されるとネットで大きな話題になっている。ネットでは値上げについて残念がる声や、やむを得ないという声もあり、中には「お小遣いを使っちゃってもこのうまい棒だったら買えるという喜びとどの味が好きという友達と話したりするのが楽しかった」と昔を思い出す方もいた。今回の値上げについては企画販売を手がける墨田区のやおきんは「あらゆるコストの上昇が自社の中で許容範囲を超えており、今後も商品の継続と安定供給を図るために改定を決めた」とコメントしている。
関東の気象情報を伝えた。
渋谷区の神南小学校の探求学習の一環として、大手ファッションブランドと協力し子どもたちが渋谷の観光客について調べ、お土産を買いに来ている人が多かったことから渋谷をテーマにしたハンカチの開発に取り組んだ。絵柄は子どもたちが描いたデザインをもとにしている。ハチ公像をもとにした犬や、渋谷の観光名所が鮮やかな色合いで表現されている。東京・銀座の店で開発に関わった6年生4人が来店した人にデザインの特徴を説明していた。このハンカチ、来月には渋谷駅周辺の観光名所などでも限定販売されるという。
モーツァルトが作曲したと見られる未公開の楽曲がドイツの図書館で見つかり、きょう日本で初めて演奏された。この楽曲はオーストリアにありモーツァルトに関する資料を収集している研究機関、国際モーツァルテウム財団のウルリッヒ・ ライジンガー博士がおよそ1年前に発見し先週発表したもの。楽曲は7つの短い楽章からなり2つのバイオリンとチェロで演奏されるセレナードでモーツァルトが9歳のころに作曲したと見られるという。財団が調査を進めた結果、モーツァルトが若い時代に使用していた名前が書かれているほか、モーツァルトの姉がドイツの出版社に作品の楽譜を送ったという証言があることなどから本人の未公開の楽曲だと結論づけた。
過去最多の56人が立候補した東京都知事選挙でポスターを貼る枠が不足するなどして注目を集めた掲示板。来月の文化祭に向けた準備が進められている港区の私立正則高校では区の選挙管理員会から譲り受けた135か所分の掲示板を金づちを使って組み立て直したり、ペンキを塗ったりして看板や舞台の装飾などとして生まれ変わらせていた。都内1万4000か所余りに設置された掲示板のほとんどは特殊な紙の素材でできていて、すでに処分され段ボールなどに加工されたが、一部はこうして学校などで再利用されているという。
茨城県石岡市で県道沿いの土地に大量の産業廃棄物が放置され県は崩落のおそれがあるとしてきょう法律に基づく行政代執行による撤去に乗り出した。県によると石岡市小見の県道沿いの土地には4年前の2020年9月以降、リサイクル業を名乗る県外の業者と個人が電線のカバーやエアコンの破砕物といった産業廃棄物を大量に放置してきた。廃棄物は最大でおよそ1万5000立方メートルに及び、崩落のおそれから県は去年3月、法律に基づいて1年以内の撤去を命じた。しかしほとんど手付かずのままで現在も1万2000立方メートルが放置されていて県はきょうから行政代執行による強制撤去に乗り出した。撤去費用は3億3000万円に上り県の行政代執行としてはこれまでで最も多額となっていて県は廃棄物を放置した業者らに全額を請求することにしている。
国連が定める手話言語の国際デーに合わせて聴覚障害のある人の日常を体験してもらう催しがきのう開かれた。「音のないフェスティバル」は聴覚障害者などで作る実行委員会が手話への理解を深めようと開いた。原則、声出し禁止のルールで食べ物を販売する店でもボードや筆談で対応する。手話教室では小学生たちが元気やありがとうなどの手話を繰り返し練習していた。ステージではフラダンスのグループが音楽のないフラダンスを披露した。11人のメンバーのうち8人は聴覚障害者。このうちの1人、中学3年生の小川美智瑠さんは小学生のときから母親と一緒に練習を繰り返してきた。音楽はないため手話通訳士の資格を持つ講師がメンバーの向かいに座りその手ぶりを合図にしてみんなでリズムを合わせ、拍手も手話で送った。最後の曲ではメンバーたちが観客の中に交じって一緒に踊って楽しんだ。
きょうは大田区や港区、文京区などに特殊詐欺の電話がかかってきている。今月、埼玉県富士見市に住む60代の女性のスマートフォンに金融機関の職員を名乗る男から電話があり有料サイトの未払い料金の請求が来ている。裁判を申し立てられているようだと言われた。そして男は「今すぐ支払わないと金額が5倍になる」「振り込んだ料金の8割は戻るので2時間以内に支払ってほしい」などと要求されたということで話を信じた女性は指定された口座におよそ30万円を振り込みだまし取られてしまった。有料サイトを見たなどとうそを言って金を要求するのは典型的な詐欺の手口。その際、詐欺グループは今すぐ支払わないと金額が5倍になるとか支払う義務があると言って不安をあおる。また逆に8割は戻ってくるなどと安心させるようなことを言うこともある。身に覚えのない料金を請求されたら詐欺を疑って電話を切り家族や警察に相談を。
長野県内有数のまつたけの産地、上田市で競りが行われた。入荷したのは7キロ余り。仲買人などが大きさや形を確認しながら競り落とし、高いものでは1キロ10万円余りで取り引きされていた。
切り立った岩が折り重なった景観で知られる群馬県の妙義山の秋の景色を描いた絵画展が群馬県富岡市の妙義ビジターセンターで開かれている。妙義山は独特な景観から日本三大奇勝の1つとして知られており、むき出しになった岩肌と赤く色づいた紅葉の様子など秋の訪れが表現されている。この絵画展は来月30日まで開かれている。
国の特別天然記念物、トキの本州での放鳥に向けた実証試験が新潟県佐渡市で行われた。まず木箱の中のトキを放つ方法で6羽が放鳥された。次に仮設のケージで2週間飼育されたトキがみずから野外に飛び立つのを待つ方法も行われた。環境省はトキがどの程度周辺にとどまるかを比較して検証し再来年にも本州での放鳥を行いたいとしている。
先週土曜日から秋の交通安全運動が始まった。NHKが子どもたちのために作った交通安全ソング「ててて!とまって!」では横断歩道を渡るとき運転手に止まってと手のひらを見せて合図をして止まってもらおうと伝えている。信号のない横断歩道を渡ろうとしている人がいる場合は運転手は一時停止をしなければいけない。違反した場合はこちら3か月以下の懲役、または5万円以下の罰金が科される。しかし、一時停止をしている車は45.1%、半数以下というデータもある(JAF調べ)。そんな中、大人の間でもこの歌を知って一時停止の意識を高めようという取り組みが広がっている。埼玉県川越市のガス会社で今月、社員に配られたのは「ててて!とまって!」のリーフレット。新学期が始まり子どもの歩行者が増えるこの時期、横断歩道にいる歩行者を見逃さないよう取り組みを強化している。社員がガス点検や営業で運転する車には注意喚起のメッセージ。およそ140台すべての車に設置し、運転し始める前に必ず思い出せるよう工夫している。さらに会社から外に出るときには横断歩道の前で停止の旗揚げ。歩行者を見つけたらしっかり一時停止をするための意識づけを行っている。
東京・八王子市の高尾警察署から中継。高尾警察署は去年6月から「ててて!とまって!」を広く伝えて紹介している。管内では子どもが関与する交通事故の割合が高い傾向にあるため、分かりやすく事故防止について説明しているててて!とまって!は好評なのだという。地元の高尾交通少年団の皆さんと「ててて!とまって!」を踊った。
関東の気象情報を伝えた。
急に涼しくなったので体調気をつけましょうと話した。