中国国営の中央テレビは現地時間の10日午後9時50分、内陸部の四川省にある衛星発射センターから衛星ロケットを打ち上げ成功したと報じた。台湾の国防部によるとロケットは台湾中部の上を通って西太平洋方向に向かったが、高度が大気圏外に達していたため被害はないとしている。10日は双十節と呼ばれる中華民国の建国記念日に当たり、中華民国を正式な名称としている台湾は毎年祝賀式典を行っている。中国は「一つの中国」原則を掲げ台湾統一を目指しているが、頼清徳総統は10日の式典で、「中華人民共和国は台湾を代表する権利はない」と述べている。