感染症の分類でインフルエンザや新型コロナが分類されている「5類感染症」に“普通の風邪”が加わることになった。先週、厚生労働省の官報で5類に「急性呼吸器感染症」の文字が付け足された。急性呼吸器感染症とは鼻や喉の感染症の総称で一般的な風邪も含まれている。厚労省は来年4月から5類感染症に加えることを発表。新型コロナやRSウイルスなども風邪の仲間だが重症化のおそれがあるためこれまでも5類に分類されていた。しかしそれ以外のウイルスによる風邪は軽症で済む場合が多く含まれていなかったが、今回すべての風邪が5類感染症になる。厚労省によると「風邪の発生状況を把握することで未知の呼吸器感染症の発生を早期に検知でき、パンデミックなどの対策をスムーズに行えるため」とのこと。メリットがある一方、厚労省に寄せられた意見には「法による監視が必要な疾患であるとは思えない」、「医療機関の負担が増える」などといった声もある。