食品ロスは、SDGsのなかでも身近で取り組みやすいテーマ。1人1日103gの食品ロスがあるとされ、このうち約半分が家庭から出ている。2015年と2022年を比較すると、1人あたりでは約17%、1世帯あたりでは約27%減っている。家庭における食品ロスのデータは、家庭ごみを収集している自治体のうち、ゴミ袋を開封して中身を調べたデータをもとに推計されている。食品ロスをゼロにすることができれば、手間のかかる調査も不要になるし、住民にとっては地域のゴミ処理場への負担を小さくすることができる。事業系食品ロスも減少していて、ロスを減らすことで、廃棄物の処理費用が減るほか、従業員からの評価も高められるという。SDGsに関心の高い若い世代から見ると、食品ロス削減の努力をしていない企業は職場としての魅力に欠けるように映る可能性がある。