自民党・麻生副総裁はきょう午前、羽田空港から、ニューヨークに向かった。25日まで4日間の日程で、米国政府の要人らと意見交換を行う予定だ。トランプ前大統領との会談も調整が続いている。トランプ氏は、安倍元総理とはファーストネームで呼び合い、ゴルフなどを通じて蜜月ぶりをアピールしていた。麻生氏がトランプ氏との会談を模索する狙いについて、自民党幹部は、「トランプ氏が大統領選に勝った場合に備えて誰かがパイプ役になっておいた方が良い」と話す。政府の役職に就いていない麻生氏なら、バイデン陣営にも「言い訳ができる」として、関係構築を図りたい考えだが、バイデン政権関係者は不快感を露わにしている。岸田総理は、国賓待遇で訪米し、バイデン大統領と会談したほか、大統領専用車ビーストにも同乗するなど、厚遇を受けたばかりだ。バイデン政権関係者は、麻生氏が大統領選の対立候補への接触を試みていることに、「まったく下品で全然だめだ」とまゆを顰める。会談が実現するか、動向が注目される。