アメリカ・トランプ大統領と中国・習近平国家主席はきょう、貿易摩擦の解消に向けて会談した。韓国・釜山から中継で伝えた。2人の直接会談は6年ぶりで、両首脳は互いに高い関税を掛け合う貿易摩擦をめぐり約1時間40分にわたって会談した。トランプ大統領はアメリカに戻る専用畿内で記者団に対し、アメリカが合成麻薬「フェンタニル」の流入を理由に中国に課した追加関税を10%引き下げることで合意したと明かした。さらに、中国がレアアースの輸出規制の導入を1年間見送ることやアメリカ産大豆の輸入拡大に合意し、会談は10点満点中12点だと胸を張った。ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向けて、アメリカは各国に対して圧力をかけてロシア産原油の購入停止を呼びかけているが、その話題には触れず、台湾問題についても言及しなかった。中国が敏感に反応するテーマを避けたトランプ流気遣いだった可能性がある。
			
