日中首脳会談は今回、高市総理の韓国訪問中最大の山場。高市総理は出席中の国際会議の一部の日程を外務大臣の出席に切り替えるなどし、入念に準備をしている。今回の会談では両国の違いは脇に置き、お互いに利益になる分野での協力を進める戦略的互恵関係や建設的かつ安定的な関係の推進で一致できるかが焦点。高市首相は中国によるレアアースの輸出規制など経済的な威圧や尖閣諸島周辺など東シナ海での海洋進出への懸念なども中国側に伝える見通し。高市内閣の閣僚の1人は「米中首脳会談でも特にレアアースの問題が切り札になってアメリカが譲歩したように受け止められている。経済的威圧をするなという事は日中でもきちんと言っていかないといけない」としている。高市首相は自民党総裁に選ばれた後の靖国神社への参拝を控えている他、所信表明演説でも重要な隣国であり、建設的かつ安定的な関係を構築する必要があると話していた。
