オーストラリアのアルバニージー首相とASEANの首脳は、南シナ海での緊張の高まりを受け、南シナ海での平和を求める共同宣言を発表した。南シナ海で5日に起きたフィリピンと中国の衝突について、中国外務省の報道官は「中国はフィリピンによる海上での権利の侵害や挑発行為をやめるよう求めます」と主張。対するアメリカとオーストラリアはフィリピンの肩を持つ発言を行った。一方ASEANは5日の衝突に関して深くは踏み込まず、共同宣言では全ての国に平和を脅かす可能性がある一方的な行動を控えるよう促すのにとどまった。オーストラリアはASEAN域内での地位を固めるために資金と労力を費やす意欲があるというが、大国同士が対立している今はオーストラリアが行使できる影響力には限界があるとみられている。