前線や寒気の影響で関東甲信では東京の多摩地方などで再び雪が降っている。あす朝にかけて山沿いを中心に大雪となり、東京23区などの平地でも雪が積もるところがある見込みで交通への影響に十分注意が必要。JR新宿駅の南口では冒頭でお伝えしたときより雪の降り方が強くなっている。路面では人通りが少ない所では雪が積もり始めているところもある。構内にある電光掲示板では中央線や青梅線の運転見合わせの状況を伝えている。神奈川県藤沢市から新宿に遊びに来たという20代の女性は「雪が強くなってきているので予定を切り上げて早めに帰ることにした。このあとの雪の降り方が心配」と話していた。気象庁によると関東甲信は前線や寒気の影響で関東北部のほか、東京の多摩地方でも再び雪が降っている。午後5時までの6時間に降った雪の量は群馬県草津町で7センチ、長野県白馬村で6センチ、栃木県日光市土呂部で1センチなどとなっている。このあと前線上の低気圧が本州の南岸を東へ進む影響であす朝にかけて山沿いを中心に大雪となり東京23区などの平地でも雪が積もるところがある見込みだ。あす夕方までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで関東北部の山沿いで30センチ、甲信で25センチ、関東北部の平地と箱根から多摩地方や秩父地方にかけてで15センチ、関東南部の平地で8センチと予想されている。また東京23区では3センチの雪が降る見込み。気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響に十分注意するよう呼びかけている。最新の気象情報を確認し時間に余裕を持って移動するとともにやむをえず雪道を運転する場合は冬用タイヤの装着やチェーンの準備を徹底してほしい。午後4時現在で通行止めになっているのは東名高速道路の東京インターチェンジと沼津インターチェンジの間の上下線。新東名高速道路の海老名南ジャンクションと新秦野インターチェンジの間、圏央道の茅ヶ崎ジャンクションと相模原インターチェンジの間の内回りと外回りなどで予防的な通行止めが行われている。また首都高速道路は中央環状線の大井ジャンクションと熊野町ジャンクションの間などでも通行止めとなっている。午後7時からは東北道の矢板インターチェンジと白河インターチェンジの間などさらに範囲を広げて行われる見込み。JR東日本は雪の予報を受けて首都圏の一部の区間で運転を取りやめている。このうち青梅線は青梅駅から奥多摩駅の間の上下線できょうの午後4時ごろからあすの昼ごろまで運転を取りやめる。また日光線は鹿沼駅と日光駅の間の上下線で、烏山線は烏山駅と宝積寺駅の間の上下線でいずれも午後6時台の列車を最後にきょうの運転を取りやめる。さらに中央線を走る特急あずさや特急かいじはきょう午後3時ごろから運転を取りやめている。JR東日本は今後の天候しだいで変更する場合もあるとして気象情報や最新の運転状況を確認してほしいと呼びかけている。