NHKのニュースサイトから特集記事を紹介。国宝級の絵が79年ぶりに日本に戻ってきた。沖縄戦の混乱で失われていた琉球王国時代の王の肖像画・御後絵(おごえ)。この絵は戦前首里城の近くにある旧王家の邸宅に保管されていた。しかし1945年アメリカ軍が沖縄本島に上陸し、激しい戦闘が始まった。前平さんは絵などの宝物を戦渦から守るため敷地内に隠したが、休戦後戻った時には失われていたという。宝を取り戻したいと前平さんは執念の捜索を続けた。宝物の隠し場所などを記した捜索願の書面をアメリカ側に提出した。2000年には沖縄県の担当者とともに、FBIなどを訪れて協力を要請した。その活動が実を結んで御後絵を含む13点はFBIの盗難美術品リストに登録された。前平さんが2015年に亡くなって8年後の去年、事態が急展開した。退役軍人の家族から連絡が入り、絵を持ち帰ったという手紙が発見されたが、どういった経緯かは不明。今回の御後絵など文化財の返還は地上戦で歴史的な資料の多くが焼失した沖縄にとって、たどれなかった歴史をたどる大きな手がかりになる可能性がある。
住所: 沖縄県那覇市首里金城町1-2
URL: http://oki-park.jp/shurijo/
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