2019年に発生した沖縄の首里城の火災から来月で5年となる。焼失した首里城正殿は再来年の秋の完成に向けて、再建工事が行われている。およそ30年前の“平成の復元”にも参加した総棟梁が、再び沖縄のためにと力を尽くしている。40人ほどの宮大工を率いる山本信幸さん。工程を管理し、作業の進捗と質の確保に責任を持つ総棟梁を務めている。
福井県出身の山本さんは、奈良にある薬師寺の西塔の再建に10代で参加するなど、若いころから知識と技術を磨き上げてきた。沖縄との関わりは30代のときだった。戦争で失われた首里城が再びその姿を現した“平成の復元”。副棟梁として活躍した。そうした豊富な経験を買われ、今回の再建では宮大工のトップに就いた。今回の再建にあたり、山本さんは培ってきたノウハウを随所に生かしている。使用する木材の一部は、実際にみずからの目で確かめて調達。前回にはなかった工程への対応にも気を配る。今回は、建物の内部に消火設備が取り付けられることになっている。そして総棟梁として山本さんが最もこだわっているのが、地元の大工の参加。再建した首里城正殿を将来にわたって保存・修復していく人材を育てたいと考えている。若手を中心に全体の4分の1ほどの10人余りは沖縄出身者に加わってもらった。
その1人、33歳の上原翔悟さん。ふるさとのために自分の力を生かしたいと、山本さんに参加を直談判した。上原さんが担当するのは入り口の屋根の部分。山本さんは、建物の顔ともいえる重要な箇所をあえて任せた。山本さんは上原さんの作業を頻繁にチェックする一方で、あえて細かく口を出さないよう心がけている。みずから考え工夫しながら乗り越えていく経験こそが、首里城を守る宮大工としての財産になると考えているから。山本さんは「沖縄の伝統建築を支えてくれるような若手の職人を育てたい。私の持っている力を十分に発揮したい」と述べた。
福井県出身の山本さんは、奈良にある薬師寺の西塔の再建に10代で参加するなど、若いころから知識と技術を磨き上げてきた。沖縄との関わりは30代のときだった。戦争で失われた首里城が再びその姿を現した“平成の復元”。副棟梁として活躍した。そうした豊富な経験を買われ、今回の再建では宮大工のトップに就いた。今回の再建にあたり、山本さんは培ってきたノウハウを随所に生かしている。使用する木材の一部は、実際にみずからの目で確かめて調達。前回にはなかった工程への対応にも気を配る。今回は、建物の内部に消火設備が取り付けられることになっている。そして総棟梁として山本さんが最もこだわっているのが、地元の大工の参加。再建した首里城正殿を将来にわたって保存・修復していく人材を育てたいと考えている。若手を中心に全体の4分の1ほどの10人余りは沖縄出身者に加わってもらった。
その1人、33歳の上原翔悟さん。ふるさとのために自分の力を生かしたいと、山本さんに参加を直談判した。上原さんが担当するのは入り口の屋根の部分。山本さんは、建物の顔ともいえる重要な箇所をあえて任せた。山本さんは上原さんの作業を頻繁にチェックする一方で、あえて細かく口を出さないよう心がけている。みずから考え工夫しながら乗り越えていく経験こそが、首里城を守る宮大工としての財産になると考えているから。山本さんは「沖縄の伝統建築を支えてくれるような若手の職人を育てたい。私の持っている力を十分に発揮したい」と述べた。
住所: 沖縄県那覇市首里金城町1-2
URL: http://oki-park.jp/shurijo/
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