一昨日中国では春節を迎えた。新年を祝う花火が各地で打ち上げられ、福建省でも盛大な花火大会が開催された。さらにドローンを使ったライトショーでは、今年の干支「辰」を表す巨大な龍が夜空に出現した。他にもグラスに注がれるビールなどをドローンで表現し新年を祝った。一方で四川省では、少年がマンホールの隙間から投げ入れた爆竹が引火し地面が爆発する事故も起こった。少年は救急搬送されたが軽傷だったという。また安徽省では金曜日、花火と爆竹を販売する屋台で火災が発生。周辺10店舗にも引火し、1時間燃え続けたという。今年の春節は前後含めた40日感で過去最多となる延べ90億人が移動すると予測されている。この週末人気観光地・箱根には多くの外国人観光客が訪れた。日本の3連休とも重なり、船乗り場には行列ができた。しかし中国からの団体客の姿は見られなかった。小江戸・川越でも同様だった。以前の春節期間と違い、日本を訪れる中国人観光客が減少しているという。中国では今、経済の不透明感から海外旅行より国内旅行を選択する人のほうが多いという。西安市では地面が見えないほどの人だかりができ、歩行者天国となった道は人で埋め尽くされた。また博物館も人で埋め尽くされた。お目当ては秦の始皇帝の陵墓を守るために造られた兵や馬を型どった像である「兵馬俑」。西安では今年の旅行予約数は前年の13倍だという。中国政府が発表した「延べ90億人の移動」とは例年カウントしていた公共交通機関の旅行客数に加え、今年はマイカー移動も加えたため数字が膨れ上がったとのこと。例年の数字だと去年の14%減となる延べ18億人だという。