布作家の早川ユミさんがくらしについて話す。早川さんは高知の山にある村で小さな畑と田んぼを耕し果樹園でミツバチを飼っている。現代社会では経済的に搾取される人々の犠牲の上に衣服を消費している。早川さんは感動のある服をつくり、全国で展覧会などを行ってきた。また、小さな自給自足の暮らしや服作りの言葉をつづり本を作ってきたという。ていねいな暮らしとは違う土にまみれた土着のくらし。「お金がなくなると不安になるが、自分で食べ物をつくれると未来の暮らしをつくることができる」と早川さんは語った。この暮らしのきっかけになったのは1980年代の旅で山岳少数民族を訪ねたことだという。コロナ後の世界をどう生きるか、早川さんは「家庭を生産の場所にしたい」と話した。