日本に92年ぶりのメダルをもたらした4人と4頭。平均年齢41.5歳、快挙達成から一夜明けた自称「初老ジャパン」の素顔に迫った。初老の定義は、本来は40歳で迎える長寿の最初のお祝いのこと。笑顔の裏にはあきらめなかったからこそ達成できたストーリーがあった。チーム最年長の馬術・大岩義明は大学卒業後、一時競技から離れた。しかしシドニーオリンピックを観戦し「自分の人生はこれでいいのか」と一念発起。翌年、イギリスに渡り競技を再開。北京から5大会連続でオリンピックに出場する選手に。41歳の戸本一真は岐阜県の乗馬クラブに小学校から高校卒業まで通っていた。厩舎の掃除や馬の手入れをすべて選手が行う経験が今回の結果につながったという。38歳の田中利幸は高校時代を福岡市にある乗馬クラブで過ごした。高校時代に指導した徳永さんは「馬には感謝するんだよと常に言っていました」などと話した。現在田中は北島隆三と共に、奈良県の乗馬クラブ「クレインオリンピックパーク」で指導員として活動している。ロンドン五輪総合馬術日本代表で2人の同僚・弓良隆行さんは「ポジティブに乗るという部分で馬がいい演技をしてくれる」などと話した。快挙の裏には強い気持ちと馬への信頼がありました。パリ支局特設スタジオから中継。インタビュー後に戸本選手は青井キャスターに「ぜひ馬術に興味があるなら日本馬術を見に来てください」と話していたという。選手たちは競技がさらに注目されることがうれしいと話していた。