稲井清香が長野県駒ヶ根市でかっぱを訪ねて旅をする。生まれも育ちも駒ヶ根市の坂井昌平さんは、駒ヶ根でかっぱ伝説を広める活動をしている。かっぱ伝説の起源となった中村さんお宅には、かっぱが寝蔵にしていたとみられる池がある。かっぱ伝説と中村家の関わりは江戸後期に遡る。天竜川を管理する川奉行だった中村家の先祖がかっぱに出会い、通風に効くというかっぱの妙薬を教えてもらう。かっぱは暫くの間、中村家で薬を作っていたと伝わっている。町にはかっぱが使っていたという道具が残っている。陶芸家の野崎遊河童さんは、かっぱを作り続けて55年になる。野崎さんは子供の頃にかっぱを見たことがあるという。稲井清香はかっぱ作りに挑戦した。居酒屋店主の稲垣孝俊さんは、客のリクエストがあればかっぱの姿に戻るという。地元で朝採れしたきゅうりを使って作る「かっぱハイ」は、人間にも大好評。稲井清香はすごいさわやかな味がする。駒ヶ根にはかっぱをモチーフにした歌があり、地元で毎月行われる音楽会のテーマソングになっている。