どうすれば6分の1を突破できるのか、継いだ側からヒントを探る。宮崎県にあるカフェのオーナー・関島さんは3年前にパン屋の後を継いだ。決め手となったのは初期費用を抑えられたこと。元の経営者がレシピや調理器具、取引先まで無償で引き継がせてくれた。地元で信頼されるブランドに注目した後継ぎ経営者もいる。お茶屋の看板を継いだ店が今年、山形市にオープンした。新開発のお茶スイーツなどがうり。後継ぎになった高橋寛光さんが名乗りを上げたのは1年半前。山形を代表する老舗に後継ぎがいないと知り、ビジネスチャンスと考えた。前の経営者は当初、創業の地で同じ名前での営業を希望した。しかし、看板が残るならと店の移転を了承し、今はお茶の専門家としてサポートしている。