東京・八王子の高尾山は都心から電車で約1時間で、年間300万人の登山客が訪れる。登山の疲れを癒やすグルメもあり、黒豆あんが入った高尾山名物の「天狗焼」は食べながら山頂に向かう人も多いという。また「揚げたてさんかくドーナツ」は高尾山をイメージした三角形のドーナツでタピオカ粉ブレンドして甘さとモチモチ感を楽しめる。高尾山のもみじ台からは富士山も見える。その富士山の登山シーズンは7月からで、麓から5合目を結ぶ有料道路「富士スバルライン」は既に開通している。5合目には多くの人が集まっており外国人観光客も。富士スバルラインは自転車も通行可能で、約30キロを自転車で走ってきた人も。また富士山を眺めながら乗馬も楽しめる。5合目から山頂まではまだ通行不可だが山開き前だと知らずにやってくる観光客もいた。警備員が対応するが注意を聞かずに登山道へ入っていく外国人観光客もおり、警備員によると毎日10人ぐらいの外国人が入っていくという。先月には中国籍の男子大学生が5日間で2回富士山で救助されたケースもあり、先月22日に山頂で体調不良となり山梨県の防災ヘリで搬送され、携帯電話などを置き忘れたとして26日に再び登山し下山途中に高山病となり静岡県警の山岳救助隊たに救助されている。警察によると。富士山での遭難は去年静岡県で70人、そのうち14人が外国人観光客だったという。また警察庁によると、おととしの全国の山岳遭難者は3500人以上に上る。高い山は有名なので整備されているが、意外に街から見えるような低山の方が情報や道具が不足したまま登ることが多く事故を引き起こしているという。標高599mの高尾山でも救助要請があり、高尾警察署の山岳救助隊が向かうことになる。この日の通報は50代の女性が体調悪化で歩けなくなってしまったというもの。救急車は時間がかかるということで、偶然登山中だった医師のアドバイスで麓までパトカーで搬送することになった。女性はその後麓から救急車で搬送された。またスマートフォンを落としてしまったというケースの通報も多い。