警察庁は去年1年間に全国で発生した山岳遭難件数を発表した。3357人で、統計の残っている1961年以降3番目に多い数字となった。山岳遭難とは、道に迷ったりけがをしたなどで警察官や民間救助隊などが出動したケースを指す。意外にも富士山より高尾山のほうが遭難者の数が多く、高尾山は過去5年の平均と比べ約5割増加しているという。高尾山は標高599m、都心から電車で1時間で行ける場所にあり、登山者数は年間約300万人と世界一。高尾山には主に7つのコースがあり、山頂まで最も長いコースでも約1時間40分、ケーブルカーを利用すれば約50分で山頂まで行ける。遭難者が多かったのは1号路で、急勾配があり上りも下りも要注意だという。低い山と侮らずに計画を立て、雨具や携帯用バッテリーなどを整えることが大切。