群馬県内では350戸がひょう害の被害にあい、2億800万円の被害を出した。使えなくなった農業用フィルムは産業廃棄物として、農家が処理費用を負担せねばならない。しかし国際条約の規制の厳密化などにより、処理費用は10年前の2倍以上に高騰している。そんな中、高崎市で産業廃棄物の収集を行う企業は、農業用フィルムの再利用に取り組んでいる。課題はフィルムの汚れだったが、独自の洗浄方法を編み出した。フィルムは製品の原料として販売できるので、農家から受け取る処分費用を安く抑えられる。さらに原油高に対応するため、県内の会社と共同でプラスチックを使った燃料の開発も行っている。