総裁選の争点の一つとなっている選択的夫婦別姓。小泉元環境大臣や、河野デジタル大臣、石破元幹事長が導入に賛成する一方、慎重な立場の議員も。通称使用の拡大や、旧姓を法律上も認めることで「不便の解消は可能だ」と訴える候補たちは、家族同姓制度の維持を主張するが、街の人の意見は様々。更に候補者からは、夫婦別姓で子供の姓はどうするのかなど、議論が尽くされていないとの主張。候補者の間でも賛否が割れる選択的夫婦別姓だが、林氏、上川氏は、個人としては賛成との立場を取りつつ、社会を分断しかねないとして議論を重ねる必要があると強調する。ただ理由はそれだけではないようだ。ある陣営の関係者は「選択的夫婦別姓の導入に踏み込むと、議員票が減ってしまう。応援してくれる議員との関係もあって踏み込めない」と話す。先送りされてきた選択的夫婦別姓を巡る議論は、総裁選の議論を通じて深めることはできるのか。