先週公明党が自民党との連立からの離脱を決定したことから高市氏の進めたい政策が停滞するのではという懸念が拡大し、高市トレードが巻き戻されるかたちに。日経平均株価は一時1500円超値下がり。一方で上昇が続くのが金。金の買取専門店では、1週間で3000万円分の金製品を買取。男性が持ち込んだ30年前に購入した指輪には、10年前レートの2倍の価格がついていた。田中貴金属工業によると、金価格は年々上昇していて、きょうの店頭小売価格は過去最高値の1グラム2万2463円だった。背景にあるのはトランプ関税。アメリカが中国に100%の追加関税を課す考えを示したことで、米中の貿易摩擦再燃の懸念が拡大。資金を株式などから安全資産とされる金へ移行する動きが強まった。また銀価格も上昇していて、ロンドン市場では1オンス52.50ドルを超え1980年以来最高値に。最近では銀歯を売りに来る人もいるという。専門家は、銀は金に比べ割安だったことや材料としての需要が高まっていることが背景にあると指摘。ただし銀は金と比べ価格変動が大きいため注意が必要だという。