全国の病院の約6割が赤字の中、特に厳しいのは国立大学病院。医療機器にも影響が出始めている。きのう、国立大学病院長らが会見で「もはや限界に来ている。(このままだと)大学病院機能は維持できない」などと明かした。昨年度28億円の赤字に陥った筑波大学附属病院は建物が老朽化しバックヤードの壁紙はテープだらけ。受付のソファも破れたままだった。千葉大学医学部附属病院では院内のいたるところに院長が節電を呼びかけるポスターがあった。実際、休憩時間に消灯し弁当を食べるスタッフの姿があった。1983年に開院した山梨大学医学部附属病院では人工呼吸器がすでに耐用年数を超過しているという。人工心肺も10年以上使用している。新病棟の建設が予定されていたが、先月、建設費の高騰や赤字を理由に計画の延期が決定した。60代女性「医師が逃げ出して崩壊します」などのコメントが寄せられた。山梨大学医学部附属病院の昨年度の収益自体は2019年から約60億円増えているという。木内病院長は「人件費の増加、物価高、そういったものを含めて増収減益の状態が続いている」、「診療すればするほど赤字が膨らむ」などと述べた。病院の危機的状況に高市総理も所信表明演説で「報酬改定の時期を待たず補助金を措置して効果を前倒しする」などと述べた。国立大学病院側は診療報酬の引き上げを要求している。
