公園や駅前にある人物の像。中でも裸の女性をモチーフにした裸婦像をよく見かけるが、今、多くの自治体で「公共の場にふさわしくない」として撤去や移設の動きが相次いでいる。香川県高松市の中央公園には裸婦像がある。作品名は「女の子・二人」。1989年ごろに設置された。瀬戸大橋の完成を記念して作られた。作った彫刻家・阿部誠一さんは「地域が成長するということに引っかけている」などとコメント。しかし、この作品は今月末に現在の場所から撤去される。高松市公園緑地課長・岡田光信さんは「中央公園自体が開園後40年が経過し、再整備を行うことを検討した。「女の子・二人」のところが新たな施設にかかってしまうため、移設が必要になった」と説明。静岡市では町の中心部に彫刻作品が点在。少なくとも15体は裸婦像もしくは少女の裸体像。静岡市・難波市長は去年の定例会見で「芸術作品ですので、それ自身を否定する訳ではないが、公共の開かれた、目につきやすい空間に置くのではなく、作品の鑑賞環境にふさわしい場所に置くのかいいのではないか」などと述べていた。兵庫県では撤去された裸婦像の移設先が決まらず、3年以上資材置き場で保管。亜細亜大学・高山陽子教授は「戦前に政治家とか軍人の騎馬像が日本各地にいっぱいあった。そのあとに女性の像が平和の象徴として使われるようになった。70年代にパブリックアートを置くと街が文化的になると言われ、その中で女性裸体像が増えていった」などと説明。柳澤秀夫は「時代が変わってきたのかもしれない。受け取る側がどう受け取るか」などとコメント。
住所: 香川県高松市1-8-15
URL: http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/
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