沖縄慶良間諸島に広がる美しい海。ケラマブルーとも呼ばれている。この海から80年前の、アメリカ軍が上陸し、沖縄で地上戦が始まった。戦争を経験した人たちが少なくなり、移住者も増える中、島で何があったのか、せめて知ってほしいと、戦争を経験していない世代が語り継いでいる。アメリカ軍が沖縄戦で最初に上陸した座間味村。26日、慰霊の式典が行われた。激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦。命を落とした人は20万人を超え、県民の4人に1人が犠牲となった。ただ、座間味村では戦争体験者の高齢化で、話を聞くことが難しくなっているだけでなく、移住者も増えていて、記憶の継承が大きな課題となっている。そこで26日、移住者や観光客も参加して、体験者の話を聞くワークショップが開かれた。このワークショップを企画した宮平賢さん。祖父や祖母など5人が、いわゆる集団自決に追い込まれ、亡くなった。記憶の風化に危機感を感じていて、親戚などから話を聞き、観光客などを戦跡に案内する活動も行っている。