ロサンゼルスパラリンピックの追加競技となるパラクライミング。前岡正人さんは視覚障害B1クラスの選手で、サイトガイドの磯久知宏さんの指示で登っていく。2人は3年後のパラリンピック出場を目指している。前岡さんは全盲の鍼灸師。生まれつきの網膜色素変性症で視力が次第に失われた。17年前にパラクライミングに出会い、日本代表として海外の大会にも出場してきた。妻のミカさんも視覚障害者で日本代表のパラクライマーだ。磯久さんが全盲の選手のサイトガイドを担当するのは初めて。大会1週間前、本番を想定した壁を2人のコンビネーションで登りきった。大会当日、いよいよ2人の挑戦が始まる。
