高羽悟さんは当時32歳だった妻の奈美子さんを殺害された。26年の月日を経て容疑者を逮捕した捜査員には赴任の際、「私が絶対に捕まえます。西署が持っている名簿の中に犯人がいるはずです」と言われたという。犯人は奈美子さんを襲った際に負傷し、血痕が現場に残されていた。採取したDNAの型が一致し、高羽さんの高校の同級生が逮捕された。高羽さんは事件5か月前の同窓会で再会し、近況を報告し合っていたという。事件当時、捜査員は奈美子さんの交友関係を調べたが、目立ったトラブルは確認できなかった。警察は高羽さんの周辺、逃走ルートから犯人を辿ろうと試みた。2010年、殺人罪に時効が撤廃され、愛知県警にも特命捜査係が発足。昨年から指揮をとることになった刑事はDNAの提出を繰り返し求めたという。8月には容疑者に接触し、任意提出を求めたところ、容疑者は応じて出頭した。11月、現場のアパートに容疑者を立ち会わせて検証が行われた。息子である高羽航平さんは父が26年間も現場のアパートを借り続けたことに執念を感じ、「諦めないことの大切さというのを目の前で見せられた感じ」などと話す。一方、悟さんは容疑者が自分の関係者だったという現実に自責の念を感じている。
