ゆきさんが助けられた備えは3つあるという。1つ目は「高額療養費制度」。高額療養費制度は年収などにより医療費の支払額の上限が決められていて、それを超える分は払い戻されるというもの。ゆきさんの場合、1か月の自己負担の上限は5万7000円だった。去年の1月は手術前の検査などで6万3600円を病院の窓口で払っていたが、医療費を申告したことで上限を超えた分が返金された。2つ目は「民間の医療保険」。民間の医療保険からがんの診断でおりる一時金を受け取れた。数年前、身近な人の病気をきっかけに一時金を2倍に見直していた。3つ目が「傷病手当金」。傷病手当金とは、病気などで仕事を連続して3日休んだ時、給与の3分の2ほどが受け取れる制度。会社員や公務員が対象。ゆきさんは当初有給休暇を取って治療していたが、予想より長く休むことになったためこの制度を利用したという。10ヶ月で150万円ほど受け取ることが出来たという。