例年通り田植えが始まったのはブランド米「魚沼産コシヒカリ」。コメ価格が高騰する中、取引業者からの引き合いが急増。コメを巡って各地で争奪戦が起きていた。木更津市の道の駅では千葉県産ブランド米が産地直送で販売されていた。一方で政府が放出した「備蓄米」の行方は。江東区の精米店で話を聞くと「一つも来ない」との声が。農林水産省が公表した最新調査では、放出された備蓄米21万tのうち、集荷業者に引き渡されたのは全体の約65%。ただ、集荷業者から卸売業者に渡った備蓄米は約9%に留まる。さらに小売店には約1.4%しか届いていないという。高騰するコメ価格を抑えるための備蓄米放出だが、流通は滞り、コメ価格は上昇を続けている。仕入れ値も2年前に比べ2倍近くに上昇しているというが、精米店での小売価格は5kg3700円。店主は常連さんとかが来てくれるからサービスしているとのこと。一方で備蓄米が入荷したのはJAグループのスーパー。5kgの価格は税抜3180円。150袋が3日間で完売したという。店主は「備蓄米の需要はかなり高い。当店においては卸売業者も商品を確保しているので滞り無く入荷している」と話した。